((ピンポーン


メールをしてから


まだ10分も経ってないのに


双葉はもう来た


「澪斗入るね」


僕の部屋に入ってくる



「・・・・。」


黙ったまんまの僕の顔を



覗き込む



ベットに寝転んでたから


双葉の腕を引っ張る


((ドサッ


双葉に覆いかぶさる


「み・・澪斗?」


『澪斗くん』

そう微笑んだのは


双葉じゃなく菜乃ちゃんだ



**********


帰り道


「好きな人いる?」


そう質問すると


菜乃ちゃんは苦笑いで


「元彼まだ好きなの」


そう言った



そんなこと聞いて



傷つくのはわかってた


だけど思ってたより


傷は深くて



紛らわそうと


何かをメチャクチャにしたかった



だから双葉にした



双葉の手を抑えて


無理矢理


自分の唇と双葉のを


くっつけた


「んっ・・・」


双葉の頬に涙が一筋



ねぇ双葉



もう、幼馴染には戻れない?