((ピンポーン
メールをしてから
まだ10分も経ってないのに
双葉はもう来た
「澪斗入るね」
僕の部屋に入ってくる
「・・・・。」
黙ったまんまの僕の顔を
覗き込む
ベットに寝転んでたから
双葉の腕を引っ張る
((ドサッ
双葉に覆いかぶさる
「み・・澪斗?」
『澪斗くん』
そう微笑んだのは
双葉じゃなく菜乃ちゃんだ
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帰り道
「好きな人いる?」
そう質問すると
菜乃ちゃんは苦笑いで
「元彼まだ好きなの」
そう言った
そんなこと聞いて
傷つくのはわかってた
だけど思ってたより
傷は深くて
紛らわそうと
何かをメチャクチャにしたかった
だから双葉にした
双葉の手を抑えて
無理矢理
自分の唇と双葉のを
くっつけた
「んっ・・・」
双葉の頬に涙が一筋
ねぇ双葉
もう、幼馴染には戻れない?