教室に入ると



葉くんともうひとり誰かいる


「葉くん、おはよう」


「あっ双葉ちゃんおはよう」


「明日は一緒に学校行こう?」


「うんごめんね」


よかった葉くんがいて



これでもう


一人じゃない


「あっ!双葉ちゃん紹介するよ」


「ん?」


「Newfriendの」


「にゅーふれんど?」


「新坂健人(にいざかけんと)」


「健斗くん、よろしくね」


微笑むと


「よろしく双葉ちゃん」


そう言って彼も微笑んだ

《きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ》

クラスの女の子から黄色い声


モテるんだ


「澪斗君、一緒に体育館行こ」


「うん」


澪斗は菜乃に誘われて


嬉しそうに話してる


「さてと、僕らも行こうか?」


「「うん」」


3人で体育館に行く


目の前には好きな人と親友が並んで歩く姿



「澪斗・・・」


心の声が微かに声に出た


「ん?どうしたの?」


「ううん、なんでもない」


その後


入学式を終えて放課後


「じゃあ」


澪斗は菜乃と帰るんだって



私は葉くんと帰る


健人くんはバス通って言ってた


************


帰り道


葉くんと他愛のない話で盛り上がってると



((♫~♬♫♪


ポケットの携帯が震える


澪斗から家に来いってメール


「葉くん私このあと用事があるの、ごめんね?」



「うんバイバイ」


そう言ってニコッと笑う葉くん


「ばいばい」


手を振りながら走る