『双葉ちゃんと健人君が付き合ったんだって』




この噂を聞いた時




心臓が大きくドクンと跳ねた




「う・・そ・・で・・しょ?」




確かに双葉はこの事を知らない




だけど、だけど




やだよそんなの






急いで健人の所に走る




ドアをおもいっきり開けると



みんながコッチを見る



「新山くんちょっといいかな?」



「何?」


とか言いつつもついて来た健人



裏庭まで来て



やっと本題に入る



「双葉と付き合ってるって本当?」



「付き合ってる双葉ちゃんと」



「どうして教えてくれないの?」



「なんで教えなきゃいけないの?菜乃俺の彼女じゃないし言う意味が分かんない」



言い返せないのがすごく悔しい



「て、ことで俺今から双葉ちゃんトコ行くから」



そう言ってどこかへ行ってしまった健人



「健人、待って」


大きな声で叫ぶと



びっくりしたように振り返る君




そこへ走っていって




健人の胸に飛び込む





「私・・まだ、、好きみたい健人のこと」





「菜・・乃」




健人がそう呟いたとき





いきなり花瓶が落ちて





双葉が泣きながらどこかへ走っていった




「双葉ちゃん」




健人は追いかけようとしたけど




私がぎゅうっと掴んでるので




あっちにいけない




「双葉・・ちゃん」


「行かないで?もう、離したくないの・・健人のこと」


少し腕の力が緩んだとき



「俺はもう、二度とあの子のこと傷つけたくない、」



「俺は、中途半端な気持ちで双葉ちゃんを好きになったんじゃない」




そう言って




健人は双葉を追いかけていった





「私だって・・・中途半端な気持ちで健人のこと思ってない」



「どうして?いつも双葉なの?」




その場に泣き崩れた




私だって





ずっとずっとあなたのことだけ




想ってきた




好きだよ健人