「双葉ちゃん帰ろう?」




いつものように帰りの誘いをすると




「ごめん今日健人君と帰るから」



「そっか、そうだよね」



そっか健人と双葉ちゃんは付き合ってるんだった




ちょっと寂しい一人の通学路




もちろん嫉妬してないって言ったら嘘になる



だけど、僕思ったんだ



君が僕に振り向いてくれないのには



理由があると思うんだ





双葉ちゃんの作りかけの偽りの世界で



双葉ちゃんが相談してくれるの僕だけだよね?



そう信じてる




君の中で僕が一番近い存在であるように




たとえ君にまた別の好きな人が出来たとしても




ずっとずっと祈ってる



大切な君だから



ずっと幸せであるように



ずっと笑顔であるように



祈ってる