ラピスラズリ


今日は、私の誕生日



なのに全然嬉しくない



川上双葉(かわかみふたば)



今日で16歳



私の横で話をしてるのは



私がずっとずっと好きだった人



そして私の幼馴染



柊木澪斗(ひいらぎみおと)



3分ほど前だった



澪斗が急に真剣な顔をして



喋りかけてきた


『僕さ、菜乃ちゃんが好きなんだ』


私の鼓膜を揺らしたのは



大好きな澪斗の声だったけど



話す内容は一番聞きたくなかった



言葉だった




「・・・えっ?」




多分人生で一番の




最悪な誕生日



「協力してくれない?」



できない



心がそう叫んでいたけど



自分の気持ちを抑えて



「早く言ってくれればよかったのに」


そう言った


今、上手く笑えてるかな?


「ありがとう双葉が幼馴染でよかった」


私は幼馴染じゃなきゃ



良かったかな?



そうしたら君は私のこと



一人の女の子として



見てくれたでしょ?