ヤンキー×お嬢様


「・・・理由、知りたいんだ?」

口が勝手に動いた。

呟くように言うと、ハッとした顔でこっちを見た。

「それはね、」

何故だろう。

コイツには言っても良いような気がした。

あんなに悩んでいることを、会って一日しか経っていないような人と、しかもストーカーするし。

それでも、何故かコイツには話してもいいんじゃないかと思えた。

「それは「ミウ姉、英語の辞書貸してッ」

バンッ

扉が急に開いて、私の前髪が舞った。

「キヨ、ドアが壊れる」

キヨの方を見ると、キヨの視線は神山にいっていた。

「えぇ、ミウ姉友達できたの!?」

聞けよ。っというかその発言、超失礼だし。

「いや違「美雨ちゃんのお友達の神山愛華です♪」……そう、友達」

否定する気にもなれないわ。

部屋の真ん中にある小さいテーブルに向かい合わせで正座をしていた神山が、キヨの方向に身体を向ける。

「美雨ちゃんの、弟さんかな?」

この気持ち悪いぐらいに微笑むコイツの顔は、二重人格と思わせる。

「あ、はい。

清春っていいます。

ミウ姉より三つ下です。」

戸惑うキヨに、神山は超絶笑顔で対応する。