ヤンキー×お嬢様


「そうか」

ハゲは少し顔を曇らせた。

何だろう。

私だけじゃ不満なのだろうか。

少しずつ不安に、満ちていくような気がした。

「ところで、咲丘さん。君は先日編入試験を受けたが、どうだったかね?」

編入試験?

あぁ、思い出した。

そういえば、先週引っ越しの知らせを聞いてすぐに編入試験を受けたような気がする。

この高校はここら辺でも頭が良いことで有名らしいが、そうでもないな、と残り時間20分のとき思ったことが印象深い。

「割と簡単だったような気がします」

「ええぇッ!?」

おい、ゴリラ。

ウホウホ言うなよ。

「うむ。咲丘さんは今年の入試をトップで受けた子より、点数が高かった」

「え、入試と同じ問題なんですかッ!?」

呆れたわ。

あんな簡単な問題を出す学校が、ここら辺で頭が良いなんて噂されているだなんて。

「そこで、君には1年S組に入ってもらうことになった」

私もあまり詳しくは知らないが、この学校は1学年4クラスあるらしく、1クラス40人と他校と比べ人数が少ないらしい。

そのため、この学校の方針は『一人一人のレベルに合った授業を受けさせ、学力向上を計る』らしい。