君色【完】










学校までわざわざ来てくれるんだ。
嬉しい。

...自分でも気づいていた。


この胸が高鳴っているのを。
だけど、それを認めないようにしていたのは

颯太の存在があったから。




「───それじゃぁ千恵ちゃん、また明日」

「ばいばい」