「だねー。あ、そういえば絵梨、今日は塾だよね?」 「うん、そうだよ」 「どこまでいったー?あたしの塾遅いからさ~...」 「教えてあげようか?」 「お願い!」 「はーい」 あたしと千恵ちゃんは別々の塾。 あたしの通う塾は、どちらかというと進むのが早いほうで 千恵ちゃんの塾はゆっくり。 学校の授業の進むペースも速くて、千恵ちゃんが全くおいつけないといつも涙目になりながら言ってくる。 そんな千恵ちゃんに、あたしはいつもこうして勉強を教えてる。