君色【完】









だめだ、逆らえない。

颯太に見つめられたら、嘘はつけないよ...。





「......“あの”日...」

「あの日?」

「...買い物に付き合ってって言った日」

「うん」

「......颯太に断られて、あたし1人で行ったの」

「...」

「.........そしたら、そのお店の辺りで颯太みたいな人をみかけた」

「...」



表情を変えず、あたしを真っ直ぐに見つめるままの颯太。