ようやく信号が変わったので、あたしはたくさんの人に紛れて横断歩道を渡る。 「......あれ?」 ...見間違いかと思った。 視線の少し先に、颯太の姿が見えたから。 「...颯太......」 あたしは颯太の近くに行こうと走った。