君色【完】







千恵ちゃんと別れて、目的地である本屋に向かった。




「......」



安藤くん......じゃなかった、颯太、用事ってなんなんだろう?


今朝、千恵ちゃんから聞いた颯太の“噂”。
あの言葉が頭の中をぐるぐるまわって、あたしを不安にさせる。



......颯太、あたしは信じてるから...。