君色【完】








「───あれ、絵梨。帰る方向、いつもと違くない?」



放課後、途中まで一緒に帰っていた千恵ちゃんが、不思議そうに質問してきた。




「あぁ、ちょっと寄りたいとこあって」

「そうなの?じゃぁ、また明日ねー」

「うん。ばいばい」