「俺だけを見てればいい」

「......」



まだ少し潤いの残った瞳で、あたしを真っ直ぐに見つめそう言った颯太。



「...うん」

「...」



照れながら返事を返した。
あたしは、それを隠すように言葉を続けた。



「颯太も、あたしだけを見てればいいんだからね」

「......当たり前だ」




笑いながら、そう言った颯太。