君色【完】







「そのときに、拓人と出会って...颯太とは、また少し違う気持ちをくれた。それから、拓人のことは本気で好きだった」

「...」

「颯太と同じくらい」

「...」

「......でも、あの保健室での一件で...」

「...」

「......やっぱり、颯太が好きだなぁって思った」

「...」

「悲しいほどに思ったの」

「...」

「あのね、颯太」

「......」