君色【完】








「......え、り......?」

「......あ...は......っ」




小さくあたしの名前を呟く颯太。

1滴の涙は静かに颯太の頬を伝い、真っ白なベッドにおちた。


気がつけば、あたしの目からもたくさんの涙が零れだしていた。




「...颯太...そうたぁ......っ」

「絵梨......お、れ......」



思わず、あたしは颯太に抱きついた。