君色【完】







「......」




すると、目を瞑っていた颯太の目は、涙を流しながらそっと目を開いた。




「......そう...た......?」

「......あれ...」

「...そうた......」



上手く舌がまわらなかった。
上手く頭が働かなかった。



......これは夢じゃない?

夢?



......颯太が......。