「あ、時間だ...」 病院にあった時計に目をやると、もう午後6時前だった。 拓人との約束に遅れちゃう。 そう思ったあたしは、カバンを手に取った。 「...また明日も来るね」 一言ポツリと呟くと、あたしは病室を出た。