君色【完】






もう、濡れて帰るしかないのか...。


そう諦めて、とぼとぼと教室を出て1階の玄関まで向かった。





「最悪...」


靴を履き替えて、小さく呟いた。



そのとき





「立花さん?」

「───安藤くん」