君色【完】









なにも言わない拓人。




「...絵梨、ごめん」

「え?」

「ずっと絵梨に言ってなかったことがある」

「......」



そういうと、拓人はこちらに近づいてきてチェストに置かれた花瓶に
抱えていた花束を置いた。