コンクリートの上にみるみるうちに広がっていく、赤。 「.........颯太...」 口から零れた愛しい名前。 「颯太...そう......そうたぁ......っ」 いくら呼んでも返事はない。 当然だよね。もう...あたしの声に振り返ってなんかくれない。