君色【完】








人と人の間を縫うようにして進んでいくあたし。




人だかりの真ん中についたとき、あたしは自分の目を疑った。







「.........」




それは、見覚えのある茶色い髪の毛で。
いつか愛した人の...姿によく似ていた。