君色【完】








「......」



目の前の男は、高校生か?

絵梨と同じ学校の制服を着ていた。


「お前、名前は?」

「.........」



ま、答えるワケないか。

そう思って周囲に目を向けると、目の前の男のものと思われるカバンが落ちていて、
そこからノートが見えていた。



「......」


目を凝らして見つめる。



...安藤...




「...安藤、颯太?」