君色【完】













「───じゃぁな、絵梨」

「うん。ごめんね」

「いいよ、また明日な」

「うん、おやすみ」





絵梨を家まで送ると、俺も家へと帰るため
1人で夜道を歩いていた。



「......」



マジでムカつく。


ふつふつと浮かび上がる怒りに堪えながら、地面を睨みつけて歩いていると
どこからか人の声が聞こえてきた。