君色【完】








絵梨の心の中にある、安藤につけられた傷。
その傷痕が完全に癒えていないんだろう。



「...」



俺は絵梨から少し身体を離し、桃色の唇に自分の唇を押し当てた。




「...ん...っ」



無理矢理こじあけた唇から中へと舌を進入させる。