君色【完】









「......」



そして、いつものようにあたしよりも先に
学校の正門で、拓人が待っていた。




「......っ」

「あ、絵梨!」



あたしに気づいた拓人は、こちらに手をふる。



その姿に、思わず視界が涙ぐむ。