君色【完】








「───失礼します」



あっという間に昼休憩。

ユイちゃんの言ったとおり、保健室には誰もいない。
誰かが来る気配もない。



「......暇だな」



ポツリと呟いた言葉が、妙に響く。




「.........はぁ」



ため息を漏らしたその瞬間───