ー美し桜と乱れし鬼ー

いつのまにか、夕暮れどきになっていて、目が覚めた。




「奏華ちゃん?入るぜ?」




「どうぞ」



入ってきたのは、やはり原田さん。




「薬、持ってきたからよ。ちゃんと飲めよ?」




そう言って私のそばに置かれた薬と水。




「じゃ、何があったら言うだぞ?」




「はい!ありがとうございます」





部屋を出た原田さんを見送って私は薬を飲んだ。