ー美し桜と乱れし鬼ー

「やはり、しばらく休みなさい」




「………はい」




風邪引いて、無理に働いて倒れてまた迷惑かける訳にもいかないよね…。





「本当にすみません」



私は近藤さんに深々と頭を下げた。



「大丈夫だよ。今は風邪が早く治るようにしないとな!…という訳だ、トシ!」




笑顔で土方さんの方を向いた近藤さん。




「奏華くんの看病をしてやってくれないか?」




へ…?


「は?…近藤さん、また俺がやんのか?」





土方さんも困惑した声で聞き直した。