ー美し桜と乱れし鬼ー

言われた通り、布団から少し起き上がり、土方さんに少しだけ近づいた。




「…っ⁉」




すると、土方さんは私の頭に手をまわして顔を近づけた。




…ようするに、おでことおでこがくっついている状態。




吐息がかかるくらい近い土方さんの顔にドキドキがやばい…。




「ん〜……、結構高いな」




そう言うと、おでこを離し再び私は布団の中に入った。





さっきの状況が頭から離れなくて、ドキドキしすぎて死んじゃいそうっ…。




「近藤さん、こりゃあそうとうかかりそうだ」




「そうか。ありがとなトシ。奏華くん」





「は、はい…?」