さて、昼休みも終わり5時間目が

 始まった。

 次はLHR…学活の時間だ。

 「体育祭の実行委員を2人決めます。
  誰かしたい人はいませんかー」

 担任の先生が言った。

 でも誰も手を挙げない。

 「立候補でも推薦でもいいですよー」

 やっぱり誰も手を挙げない。

 そりゃあ、自分から厄介な仕事をする人

 なんていないだろう。

 「………はい」

 返事をする声が聞こえた。

 俺…いや、みんながその方向を見た。

 そこは、咲の席だった。