モノクロ

 
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企画書を書き始めてから2週間弱。

次の日頑張れば休みという木曜日の残業時間、私はふるふると手を震わせていた。


「で、できた……!」


私が手にしているのは通常の仕事の合間をぬって作成した企画書をプリントアウトしたもの。

文具屋さんだけでなく、お洒落な雑貨屋さんに置けるブックカバー、ざっくばらんにいろんな雑貨が置かれた雑貨屋さんに置けるようなお笑い系のブックカバー。

企画書を作る上で、インターネットや資料を見ること以外にも、昼休みや休日を使って文具屋や雑貨屋や本屋に直接足を運んでのリサーチもした。

何度も読み直しをして、何度も書き直しをして、できあがったものが、これ。

内容も文章も納得のいくものができたと思う。

あとは、これを部長に提出するだけだ。

まだ受け取ってもらえるかもわからないけど、私の心の中はやり遂げた気持ちでいっぱいだった。

大事な企画書をデスクの上に置き、うーん!と背伸びをする。

ひとつのものを作り上げることがこんなに気持ちいいものだなんて、今まで感じたことはなかった。

学生の頃はイラストやマンガを描いていたこともあったけど、楽しいというだけでそこまでのやりきった気持ちとかはなかった。

企画をする魅力はこういうところで、きっと実際に製品になったものを手に取れば、さらに達成感は大きいんだと思う。

そこまで企画を進めることができたらいいな。

今の私の夢だ。


「よし。帰ろう!」


そう言った時。オフィスのドアが開いた。