モノクロ

 

「ありがとうございます! 先輩が背中を押してくれたおかげです。本当にありがとうございます!」


感謝の気持ちを込めて、勢いよく頭を下げる。

そんな私の行動に、先輩はふっと息が抜けるように笑った。


「いやいや。それは佐々木さんが勇気を出した結果だろ? 俺が何かをしたわけじゃないから」

「そんなこと……っ。先輩のおかげです。先輩の言葉がなかったら、私はずっと昨日までのままでした」

「そう? そこまで言ってもらえるなら、その感謝は受け取っておこうかな」

「ぜひ! 大先輩には感謝感謝です!」

「ぷ。それは良かった」


可笑しそうに笑う先輩だけど、その表情には優しさがいっぱい溢れている。

すごく、すーっごく嬉しい!


「──あ、なぁ、佐々木さん。今日って予定ある?」

「へ?」

「飯でも行かない? 外で食いたくてさ。付き合ってよ」

「──はいっ!?」


なななな何を……っ! お誘いですか!?