「あれ。このキーホルダーいいな。革?」
携帯につけていたキーホルダーに気付いた先輩は、まじまじとそれを見る。
雑貨や文具に目がいってしまうのは、きっと職業病なのだろう。
「それ、佐山さんが企画した商品なんですよ! 気に入っちゃってサンプルもらっちゃいました。すごく素敵でしょ?」
「へ~。皮のキーホルダーの話は聞いてたけど、佐山が作ってたんだな。いいじゃん」
「素敵ですよね! 佐山さんにもそう伝えたら、それくれたんですよー」
「佐山ってさきこに甘くねぇ? 俺が頼んでも、“自分で買え”って言われるのがオチだと思うんだけど」
「そんなことないですよー! 触れ込みもお願いされたし、宣伝活動に協力しろってことですもん。たぶんっ。他にもたくさんデザインとか色あったし、どれも素敵だから先輩にも早く見て欲しいです! きっと、これだ!っていうものがあると思います」
「へぇ。絶賛だな。ていうか、俺もこれ好みだな」
「へっ?」
「さきこと趣味合うのかなー。あ、そうだ。お揃いにしちゃう?」
「おっ、お揃い、ですか……っ!?」
「うん」
ウソウソウソ! 先輩からそんなこと言ってもらえるなんて……!
嬉しくて、でもどう反応したらいいのかわからなくてパクパクと口を動かしていると、先輩が吹き出した。

