「こんなに笑ったの、久しぶり!」
「そ、それは良かったです。……すごく不本意だし、かなりショックですけどねっ!」
「素直に喜んどけって。あ、これさ、ブックカバーにしたら? マニアには売れるって!」
「……じゃあ、先輩は絶対に買ってくれますよね!?」
「は? 俺、マニアじゃねぇし!」
「あっ、酷い! かわいい後輩のために買ってくれないんですか!?」
「はいはい。買います、買わせていただきます! ネタになるしな! くくくっ」
「何のネタですか……もうっ」
頬を膨らませながらも、先輩が買ってくれるのなら、もし企画が実行できるような時がきたら、本気でブックカバーのイラストのひとつとして提案しようかな、なんて思ってしまう。
まぁ、上司に止められるだろうけど……。
って、そうか。自分の書いたイラストをブックカバーにする、っていうのもいいな。
自分の子供が描いた絵をブックカバーに、とか素敵だし!
デザインはデザイナーさんにお願いするのが一番だろうなと思っていたけど、今後はそういうのも考えてみてもいいかもしれない。
インターネットに対応して、画像を送ると自分だけのオリジナルブックカバーが簡単に作れるとか。
ネタっていろんなところに転がってるんだな。きっと今までの私だったら見逃してた。
こんな私でも少しは成長できてるのかな。
ちなみにブックカバーの企画書は無事に受け取ってもらったけど、季節ものの企画が始まったこともあり、それ以降は何の音沙汰もない。
それでもいつかは日の目を見ることができる日が来ると信じているんだ。

