モノクロ

 

な、何でこんなに笑われるの?

自信作なのにこんなに笑われるなんて、心外……!

佐山さんもげらげら笑ってたし……。って。


「……。」


私ははっと気付く。

……も、もしかして……大爆笑するほど、下手ってこと!?

今のところ、二人だけだけど百発百中で大爆笑されてるし……!


「これ、すごく上手く描けたと思って、梢ちゃんにあげたんですけど……!」

「ぶは! マジで!? それ、ウケる!!」

「ひっ、ひど! ほんとにそんなに下手ですかっ!?」

「いやいや、心配しなくても大丈夫。きっと、梢も笑ってるって! おばちゃんの絵、おもしろい!って。くくくっ」

「おばちゃんじゃないですっ!」


バンッ、とテーブルを叩くけど、先輩の笑いは引くことはない。

むしろ、どんどん加速する。

「あーウケる!」と先輩は何度も携帯の画面を見ては笑う。

最初はショックと恥ずかしさでいっぱいだったのに、段々先輩が笑ってくれることが嬉しくなって。

私も一緒になって笑ってしまっていた。

たっぷり5分間、それが続いた。