流れる星を見つけたら

ん?

クルリと振り返ると

「違うものを感じます」
爽やか笑顔が邪悪に見えてきた

こいつ
爽やかに見えて
実は腹黒タイプかもしれないな。

ジッと顔を見る
彼も座りながら
私を余裕で見上げてる。

自分から目をそらさない主義なのか
眼鏡の奥の澄んだ目が
私を見つめる。

キリがない。

機嫌を悪くしながら
私は店を出て
自分の場所へと戻って行った。

お客は並んではいない

別に
平日だから
付き合ってもよかったんだけど

何となく
深入りしたくないような
危険な香りがして
一歩引いた私だけれど

ジュノンボーイの目線や言葉や爽やか系の顔が目に浮かび、午後からは客が来なかったらいいなーって地味に思った私でした。