「ん?なんだ」
あれ?どこかで見たことあるような…感じはするんだけど…
「編集長、今日からここに配属された新人くんたちですよ!」
「ああ。よろしく」
「「よろしくお願いします!!」」
「あの…よ、よろしくお願いします。」
思い出した…私の近所に住んでたお兄さんだ…そして私の初恋の人。
たしか、大学は県外に行った気がする。 だから覚えてなかったんだ
甘酸っぱい初恋ってこともあって記憶を封印してたからかも…
たしか当時は――――――
「こんにちは〜近所に引っ越してきました、橋本と申します!何卒よろしくお願いします。」
「あらまぁ!白石と言います〜こちらこそよろしくお願いします〜」
ある日の昼頃――うちの近所に引っ越してきたと挨拶にきた橋本さん。
「ちょっと雅!あんたも挨拶しなさいっ」
「わかってるよ!
よろしくお願いします。」
そういって仏頂面に挨拶した橋本さんの息子さん。なんというか…とても格好よくて、まだ幼かった私は一目惚れしてしまった。
「あら!男前な息子さんですねぇ♪」
「まぁ!白石さんのお嬢さんもかわいらしいですねぇ〜♪」
そんなお互いの母親のやり取りを呆れ顔で見ていた雅さん。
を見つめていたら…急に目があった。
