そういえば矢吹さんは文学系か。
たしかに女性誌など興味無さそうな矢吹さんは一番ミスを恐れているだろう。
人の心配より自分の心配をしたほうが良さそうな気もする。
自分も気が引けない立場だ。
「あー言い忘れてた!編集長は
゙男゙だから。」
「「「え!?」」」
女性誌を扱うのに編集長が男…。その事実は信じがたいものだった。
「まあ、実績はあるから。誰も文句言おうとしたことがないわ
聞くより会う方が早いわ」
敏腕編集長というわけで私以外の同期も緊張気味になりつつあった。
「そろそろ会議が終わる頃かしら?
あ!きたきた、編集長〜」
