「じゃ、遠慮なく。
ヨイショっと」
「うわっ、何!?」
兄貴はしょーたの襟をつかみ、無理矢理引きずり部屋を出ていった。
そして、すぐさま隣の壁に耳をつける。
『ちょっ、やめてよ稜にぃ!ゃ、ヤダってばっん――』
しょーたの声が途切れた後は、
ちゅっ
というリップ音と、
はっ
という空気を吸う息遣い、
そして、
ふぅん、あっ……
という甘い鼻にかかる声が続いた。
「、、、グフフ」
「ぇ、キモいよ悠」
そんな賢哉の言葉も聞こえないくらいに
壁の向こうからもたらされる耳への幸福を噛みしめていた。
、、あ。
俺が今日しょーたを家に呼んだのは、
きゃわたんな俺をイジメた(←)しょーたへのお仕置きとして、
兄貴に好きなプレイをしていただき、それを聞かせてもらおうと……ぶへへっ(ハート)

