【BL】フラグなんてお呼びじゃない!




「あのさ、」


「「?」」



二人のやりとりを黙って聞いていた俺は、静かに口を開いた。



「俺、賢哉がどんなふうに思ってるか知らないけど、
初めてKENYAの声聴いた時、俺、身体中を電気が走るみたいに震えたんだ。
そんなの今までなかったから正直ビビった。
だけど、もうその衝撃が大きすぎてさ、知らなかった時の作品からこれから出るものまで全部チェックして、ずっと追いかけてきたんだ」



そう。
俺はしょーたの影響を受けて腐に染まる少し前から、KENYAの存在を知っていた。

だから同じ部屋になって本当にビックリしたし、憧れの存在が自分の友達になるなんて、
今でも変な気分だ。