それから半年後。
木崎から連絡があった。

『本田が結婚して遠くへ行くって言うからみんなで集まろうって。』
本田とは木崎の一個下の男の子。

プロのミュージシャンになったとは聞いていたが泣かず飛ばずで年貢を納めるらしい。

『…でさ。先生。
その前に少し話したいことがあるんだけど』
『…わかった。
んじゃ1時間前に会うか。』
『うん。すまんね。』

そういうと電話を切る。