翼はサッカー部のエースで、とても活躍している。

先輩達からもとても可愛がられていて、後輩からは慕われ。

同級生からもとても頼りにされている存在。


そんな翼が……


「いーずーみん!」


そう呼ばれたのと同時に、ほっぺたに冷たい物が当たった。


「ひゃっ!
ちょっ……小田先輩!?」

「ははっ!ビックリしたか!」

「ビックリしますよ!
もうっ……」


三年の小田一也先輩。

小田先輩はあたしの目の前にお茶が入ったペットボトルをぶら下げていた。


「先輩、それ……」

「いずみんにプレゼント。
優しい先輩からの奢り」

「ありがとうございます……。
あれ……でも、いつの間にこんなの……」

「さっき練習抜けだして買ってきた」

「先輩!?」


何やってるんですか!!