それから、よく修ちゃんと話すようになった。
修ちゃんの笑顔に、優しさに触れ……あたしはどんどん修ちゃんに惹かれていった。
好きだった……けど、それは一生叶うことのない恋だと分かっていた。
修ちゃんはあたしを“友達”としてしか見てなかったから。
一度だって“女の子”として見てくれたことはない。
だから、この想いは閉じ込めておこう……。
そう思っていたけど……
……この想いは消えることはなかった。
「おはよー」
「お、翼。おはよ!」
翼……。
その言葉が聞こえ、あたしは思わず身を固くする。
翼が教室に入ってくると、修ちゃんは真っ先に翼へと近寄っていく。
仲良しなんだよ……あの二人。
見ていて微笑ましかった二人。
でも、今は……二人を見ると、胸が痛くなる。