あたしは何の躊躇いもなくリビングの扉を開けた。

すると、そこにいたのは見知らぬ顔だった。


……えーっと……。

翼の友達……?


その人は少し驚いた顔であたしを見たけど、すぐに笑顔に変わった。


『もしかして、翼の幼なじみ?』

『え……?』

『翼がよく話してた!
えっと……泉、だっけ?』


すごく親しみやすくて、気さくな人。

それが第一印象。


『う……うん。
汐田泉……』

『俺、中田修平!
よろしく!』


あの時の修ちゃんの眩しい笑顔に……胸が高鳴ったことは、今でも覚えてる。