散々泣き散らしてから、俺はベッドからおりキッチンへ向かった。
こ丁寧に彼女は明かりを灯して帰ってくれた。
喉の渇きに耐えられなかった俺は、冷蔵庫を開けペットボトルの水を手に取る。
そして、それを一気に流し込んだ。
ぼんやりと辺りを見渡すと部屋はだいぶすっきりとしていて、余計に淋しさを煽った。
けど、テーブルに置かれていた小さなお鍋と、それから一枚の紙切れがまた再び、俺の胸を締め付けた。
「いつも、ソファーで寝ちゃうから風邪、引くんだよ。
風邪早く治してね。」
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