久しぶりのベッドはさすがに寝心地はよかった。 身体を丸めなくても十分広いスペースが確保出来る。 そして、彼女の微かに匂いが染み付いたシーツにくるまれると、この部屋に住み始めた頃の幸せだった記憶が俺をいつしか安心させ、眠りの世界に誘った。 どのぐらい、眠っていたのだろう? がたがた騒がしかったドアの向こうは、いつの間にか静かになっていた。 そして、薄暗い部屋の中に、一筋の光の筋が入り込んできた。 「具合は? 大丈夫??」