本当は行きたい。 また皆と話したりしたい。 けど、2人で仲よくしている渡邊先輩と悼矢さんの姿を見たくない。 お兄ちゃんを見ると、 とても悲しい顔をしていた。 「そっ・・・か・・・分かった。 じゃ、俺行くな?」 「う、ん・・・気をつけて行ってね?」 「おー・・・」 ゆっくり部屋のドアを閉めて部活に行ったお兄ちゃん。 あたしはそのドアを何時間も見続けていた。