振り向くと裕大が立っていて。 「何ぼ立ってんだよ? 帰ってくんのおせーから来ちまったし」 「あ、悪い・・・」 「!沙奈じゃん!!沙奈―!!」 フッと思う時がある。 俺も、裕大みたいに沙奈ちゃんにああやって話掛けられたらなと。 准みたく、ああやって楽しく喋れたらなと。 沙奈ちゃんとあって間もない自分と、 准や裕大を比べたって馬鹿だって分かってるのに、 本能が思ってしまうんだ。 “沙奈ちゃんに、触れたい”と―・・・・