side沙奈 「悼矢さん、どうしたんだろう・・・」 初めて会ったときからあたしはずっと 優しい悼矢さんしか見た事がなくて、 しかもあんなに険しい顔をしているのを見たのは初めてだった。 水掛けられたのが嫌だったのかな・・・? 「沙奈、ちゃんと髪拭けよ? 准、そろそろ行くか」 「おー」 お兄ちゃんと准くんは走ってまたグラウンドの中心に集まって行く。 その後も、あたしはどうしても悼矢さんのあの顔が忘れられなくて、 仕事に集中出来なかった。